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© 金沢大学 子どものこころの発達研究センター

研究内容

神経内分泌仮説に基づく知能障害を有する自閉症スペクトラム障害の診断と治療の展開研究

(ASDの患者さんの症状が改善する安心して服用できる薬の開発に努めています)

  1. 神経内分泌物質であるオキシトシンが知的障害を有する自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder, ASD)(カナー型自閉症)の症状(易興奮性や社会性)を改善する手がかりを得たので、科学的な治療効果の臨床試験研究を行ない、オキシトシン補充治療を確立・定着する研究をしています。
  2. オキシトシンに感受性のあるASD のサブグループを特定化するとともに、副作用等の検討をしています。
  3. オキシトシンの有効性の背景にある、遺伝的、生物学的および脳回路的基盤についての総合的研究を行なっています。
  4. 幼児に優しい脳磁計(MEG)-近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)統合機によるASD診断法の開発研究を行なっています。
  5. オキシトシン治療の拡大一般化、また、統合機による早期診断や治療効果判定などのパイロット的試行を世界に先駆け行なうため、金沢市、石川県、金沢大学と、企業(横河電機等)や自閉症親の会などのNPO法人と協議を進め、枠組み作りをしています。