研究紹介
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基礎・橋渡し研究部門
社会性認知・記憶・行動のメカニズムの解明を主な目的としている。分子、細胞、個体レベルで、神経成長・発達の基本事象を解析し、精神疾患の臨床に応用することを目指している。発達障がいの診断法、症状改善薬の開発にも取り組んでいる。課題の具体例は下記の通りである。
- オキシトシンの脳内放出の分子機構
- 社会性障がい改善薬としてのオキシトシン類似体化合物の創製
- 発達障がい関連遺伝子の解析とバイオマーカーの開発
- 遺伝子多型が発達障がい発症および進行に与える影響
- 炎症・免疫反応が発達障がい発症に与える影響
臨床・社会実装研究部門
自閉スペクトラム症児の脳機能解明を目指す。世界的にも類を見ない最先端の幼児用MEG(脳磁計: magnetoencephalography)を中心として、子どもに優しい非侵襲的な脳機能イメージング研究を推進する。
- 幼児用MEGによる幼児の感覚・運動・認知機能の神経基盤、およびMEG同時測定装置による行動・神経レベルでの親子間相互作用に関する先端的脳機能イメージング研究
- 日常生活に支障を来すことなく活動を可視化できるウェアラブルセンサーを用いた、幼児の生理学的指標の確立
- 経頭蓋直流刺激による、成人の認知機能改善のための臨床研究
文理融合・地域支援部門
自閉スペクトラム症など多様な発達特性を持つ子どものコミュニケーションの特徴を脳画像研究や会話研究といった幅広い視点で捉え、個々の視点や発達上の特徴にうまく適合する包括的な教育とサポートプログラムの確立を目指す。
また、国内連携大学や地域の学校教育現場と連携し、教育現場に蓄積された実践的データを収集する。子どものこころの発達や情動の基礎にある仕組みを解明し、適切な介入方法の社会実装を推進する。
- 会話分析を使用したコミュニケーションの評価と介入
- 子どものコミュニケーションチェックリストII(CCC-2)日本語版の開発
- 語用的な言語の抑揚に対する脳反応を捉える課題の開発
- 乳幼児から中高生まで、吃音症状に悩む子どもへの教育・支援方法の開発
- 多言語環境が自閉スペクトラム症児のコミュニケーション発達に及ぼす影響の検討
- 自閉スペクトラム症児童生徒のためにアメリカで開発されたPEERS®プログラムの日本語版の有効性の検討