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発達障がい市民広場

第21号

最新医学論文21

マーモセットの父親の新生児の嗅に対する異なる内分泌的反応

Differential endocrine responses to infant odore in common marmoset(Callithrix jacchus)fathers

Toni E.Ziegler,Laura J.Peterson,Megan E.Sosa,Allison M.Barnard
Hormones and Behavior 59(2011)265-270

マーモセット(小さな霊長類)の父親は仔どもの世話をする。
3~7才の仔ども3~7匹と1~2匹の新生児と妻の家族ですごしていたマーモセット(小さな霊長類)の父親が実験対象。

父親を家族から隔離して新しいケージに入れる。その住居へ生後5-10日の新生児(dependent infants)の尾部の尿分泌液や嗅をしみこませた紙を入れて、それを20分間さわっても、かいでも、なめても、自由にさせる。そして血中のアンドロゲン(男性ホルモン)とエストロゲン(女性ホルモン)の量を測定する。

結果は、自分の新生児の嗅いに対して、アンドロゲン量が低下し、エストロゲン量は増加した。少し大きくなった仔どもの嗅いに対しては変化しなかった。
父親が生まれた仔どもの世話をするのは、このような血中の男性ホルモンが減少し女性ホルモンが増えるという早い反応が寄与している可能性がある。