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第13号
最新医学論文13
マウスのオキシトシンにより生じる鎮痛とかきむしり行動は、バソプレシン-1A受容体により伝達されている
Oxitocin-Induced Analgesia and Scratching Are Mediated by the Vasopressin-1A Receptor in the Mouse
The Journal of Neuroscience, June 16,2010・30(24):8274-8284
オキシトシンには社会性認識を増加するという作用以外にもいろいろある。鎮痛効果もその一つである。今回オキシトシンやバゾプレシン受容体ノックアウトマウスを使ってオキシトシン投与による痛みからの回避反応を調べると、バソプレシン受容体によりそれが生じていることがわかった。
脊髄や後根神経節の痛みを伝達する神経細胞にバソプレシン受容体が存在していたので、それらが関与している可能性がある。
オキシトシン投与(皮下、脳内)により鎮痛作用が生じることを心に留めておかねばならない。